鳴門市 H様邸

当初は「地元業者で正直な仕事をしてくれる住宅会社で家を建てたい」と思っていて「断熱住宅を建てたい」は目的ではありませんでした。だから新居で暮らして初めての夏、今までの家と何か違うと感じながらも、それが高断熱のおかげだと気付くまでに少し時間がかかりました。この快適さを表現すると「機械でヒンヤリ冷やしている感じじゃなく、さらっとした空気の中で、少し涼しいところにいる」という感じです。実際に7月の暑くなり始めたある日、仕事から帰宅して玄関ドアを開けるとヒンヤリ感じたので「もうエアコン付けたの?」と声をかけると、中にいた妻が「いえ、まだですよ。」と。その時に「そうか、外は暑いのか。」と。「この家は暑くならないんだな。」と漠然と感じました。その後、猛暑になっても通常はエアコン1台だけで全室涼しくなっています。旧住宅ではエアコン3台をフル稼働してもまだ暑く、二階の部屋にはほとんど上がらないようにしていたのに。

 

また、二階でピアノ教室を開いている妻曰く、高断熱住宅の安定した温度湿度はピアノ本体の維持管理にもいいばかりでなく音にも現れると。「湿度が高いときは鍵盤に触れた時の音で分かる。今日はよくないなぁと思う日が去年は多かったけど、今年はほとんどなくなった。」と話しています。以前は生徒が来る1時間前から冷房をかけていたのに、今年はよほど暑くならない限り教室のエアコンは使っていません。教室が涼しくなったら生徒も早く来ることが多くなりました。妻が「あら、まだ早いんじゃない。」と言うと「先生、この教室涼しいんですよねぇ~!外は暑いんですよ~!」と返ってきたそうです。

 

他にも性能面以外でのエピソードとして、無理を言って以前使用していた踏み石を玄関先に配置していただきました。この石には子供たちが小さかった頃の思い出がいっぱい詰まっています。家族の思い出をどこかに刻みたいという願いも叶えることができました。それと二階の東窓から見える夜明けがすごく美しいところも気に入っています。

 

思い切って家を建て替えて本当に良かったです。家づくりにおいて、外観や間取りだけに注目しがちですが、大切なのは家自体の機能性だと思います。それと良い工務店さんを見つけることですね。この生活が当たり前のように続くと、去年までの夏を忘れてしまいそうです。

登録日:2019年8月24日